2014年3月9日 私立恵比寿中学@幕張メッセイベントホール


2014年3月9日 (日)
私立恵比寿中学
幕張メッセイベントホール
Luck To The Future PART1

セットリスト
1, 仮契約のシンデレラ
2, もっと走れっ!!
3, 売れたいエモーション!
4, サクラ・ゴーラウンド
5, 梅
6, 使ってポートフォリオ
7, U.B.U.
8, チャイム!
9, えびぞりダイアモンド!!
10, 誘惑したいや
11, 禁断のカルマ
12, 未確認中学生X
13, Lon de Don
14, ザ・ティッシュ~とまらない青春~
15, 頑張ってる途中
16, 手をつなごう
17, 永遠に中学生
18, フレ!フレ!サイリウム
19, 大人はわかってくれない
アンコール
20, R-O-B-O-C-K
21, オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~
22, 放課後ゲタ箱ロッケンロールMX
23, 踊るガリ勉中学生
24, 揚げろ!エビフライ
25, イッショウトモダチ

 エビ中の幕張公演。留学中のなっちゃんと新入生のカホリコを除いた8人体制でのライブは、先日の自習とこの日の幕張のみです。4月15日に武道館公演を控えていることもあり、「転校公演」のようにわかりやすいテーマがなく、位置づけの難しい部分もあったと思いますが、本当に素晴らしいライブでした。エビ中のメンバーは手を抜くようなことはしないと分かっていましたが、まさかここまでいいものを見せてもらえるとは。

 開場から開演までのSEに、Sonic Youth、Dinosaur Jr.、マイブラなんかが使われてて、個人的にはこの時点でけっこうテンション上がりました。この日はライブビューイングも入っていたので、ほぼ定刻に開演。5曲目の「梅」までMCなしで連続のパフォーマンス。ライブが始まるまでは、先日の自習に引き続き、なっちゃんパートは誰が歌うかな、なんて考えていましたが、そんなことを忘れてしまうぐらい圧倒的なライブでした。楽しいのと同時に、とても暖かい気持ちになれるライブ。

 序盤の曲のなっちゃんパートで特に印象的だったのは、1曲目「仮契約のシンデレラ」の冒頭をりななん、5曲目「梅」の冒頭を真山が歌っていたところ。特にりななんは、今まで見たことがないぐらい真剣で凛々しい表情をしていました。りななんは、ライブではたまに音程が不安定になってしまうことがありますが、今日は全体的に音程も安定していて、すごく良かった。

 真山は、いつにも増して気合いが入った表情をしていて、なっちゃんのパートを大切に歌っているのが伝わってきました。みんな、それぞれが自分なりに思いを持ち寄っていて、それがパフォーマンスにもあらわれていて、こっちにも伝わってきて、ああエビ中好きで良かったなと。序盤だけでものすごく満たされた気分になったし、どこがってわけじゃないんだけど、なぜだかすごく感動するライブでした。

 「梅」のあとに自己紹介。みんなが順番にいつもの自己紹介をしたあとに、全員でなっちゃんの自己紹介を。最後の「黙っていれば清純派…」の部分もメンバー全員で言うんだけど、最初はいまいち揃わなくて、ちょっとずつゆっくりになって合わせていくところとか、エビ中の優しさが出てるなと思いました。そこからまた5曲連続でのパフォーマンス。

 10曲目「誘惑したいや」のあとにMC。ここのMCは真山、美怜、裕乃さん、ひなたが担当。この日の会場は千葉県にある幕張メッセなので、千葉県民のひなたに対して、みんながどう?って聞いて盛り上がりました。
真山「幕張メッセ!」
星名「どう! 千葉県民?」
柏木「ちょっと嬉しい!」
真山「千葉県民、今日は近かったのかな? いつもさあ、恵比寿だと最低でも1時間はかかるわけでしょ?」
柏木「今日一番近いよ、私。」
真山・星名「いいなぁー。」
星名「ひなたはさぁ、けっこう幕張メッセにライブ見に行ったりするの?」
柏木「えっと…その、あの方の…」
真山「いいよ、別に伏せなくても! みんなわかってるよ!」
星名「みんな分かりますよね? ひなたといえば。」
柏木「安室奈美恵さんのライブに…6年前かな? 2008年に来て、2階席のあそこらへんで見てた。だから、いつかここでやりたいなぁと思ってたから、すごい嬉しい。」
ここで客席から拍手と歓声。ここから幕張メッセが広い!ステージも高い!という話になり、高所恐怖症の真山とひなたがステージ上の階段を上がった高いところで、裕乃さんのむちゃぶりで、ふなっしーとくまモンのモノマネをやらされました。

 11 曲目から15曲目まで、またまた5曲連続。15曲目「頑張ってる途中」のあとのMC。今度は、瑞季、あやちゃん、ぁぃぁぃ、りななんが担当。あやちゃんが「今日は私が回す!」と宣言して、フリートークがスタート。あやちゃんの仕切りで「安本彩花のどっちかなのコーナー」が始まります。このコーナーは、あるお題にたいして自分はどっち派かを答える、というもの。まず「枕は固い派? やらかい派?」を聞きますが、話はあんまり広がらず、グダグダになっていきました。ここからはいつものエビ中の緩いトークに。

 本編は19曲目の「大人はわかってくれない」で終了。アンコールが起こってしばらくしてから、ステージ上のモニターにかほりこの2人が映し出され、自己紹介と今後の意気込みを。

 アンコールではアリーナ最後方に作られていたサブステージを使い、まず「R-O-B-O-C-K」から。「R-O-B-O-C-K」の間奏部分から、「オーマイゴースト」のバックトラックの一部がサンプリングされて、シームレスに「オーマイゴースト」へと繋がっていきます。オータムデフスターツアーの時にも、こういうアレンジがありましたが、トラックをいつもと変えてくれるのは新鮮だし、エビ中のは単純にかっこいいですね。22曲目「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」まで、サブステージで披露。

 ここでまた会場が暗転し、メインステージ上のモニターには、留学中のなっちゃんからのビデオレターが! 留学先の自分の部屋から、なっちゃんが自分で撮った動画とのことですが、思ったより時間が長く、しっかりとしたメッセージを送ってくれました。この場面では、ペンライトを黄色に切り替えるエビ中ファミリーが多くて、それも良かった。会場全体が暖かい雰囲気になりました。

 なっちゃんのビデオレターが終わると、今度はスタンド席の通路に8人のメンバーが散って、ガリ勉とエビフライの2曲を披露。僕はスタンド席の中段あたり、ちょうど通路の近くの席だったので、個人的にはここで一番テンション上がりました。最後の「イッショウトモダチ」では、メインステージに戻ってのパフォーマンスとなりましたが、途中であやちゃんが顔をおさえて泣き始めて、歌えなくなってしまいました。それをカバーする他のメンバーたち。モニターを見ると、他のメンバーも泣いていて、みんなで支え合っての最後の曲になりました。

 4月には武道館もあるし、幕張公演はもっとあっさり単純に楽しめるライブになると思っていましたが、まさかここまで感動的な素晴らしいライブを見られるとは思いませんでした。演出も最低限でしたし、運営側も転校公演前のお祭り的な位置づけで準備してきたんじゃないかと思うんですが。正直、メンバーのモチベーション的にはどういう感じなのかな、なんて事もちょっと考えてましたが、そんな事を考える事自体が失礼なぐらいメンバーは立派だった。

 単純な目標やテーマなんて設定しなくても、メンバーそれぞれが自分の気持ちを持ち寄って、それぞれの大切な気持ちが集まって、ものすごい多幸感が生まれていて。ああ、こういう感動の仕方、ライブの作り方ってあるんだなと、なにかものすごいものを見てしまったって感覚がありました。

 いろいろと思うところはありますが、とにかくエビ中を好きで良かった!エビ中って素晴らしい!と思えるライブでした。エビ中なら、ひたむきさで世界を変えられると心から思います。