真山りか生誕ソロライブ「まやまにあ」
2017年12月13日
マイナビBLITZ赤坂
真山りかさんの生誕ソロライブに行ってきました。備忘録として、MCなどを中心に書き留めておきます。
18:30過ぎに会場に着くと、真山さんがラジオ風に質問に答えていく動画が、すでにスクリーンに流れている。真山さんが1人で質問を読み、それに答えるという形式。
Q「写真集を出すとしたら、撮影場所はどこで、どんなコンセプトの作品にしたいですか?」
真山「マカオ。アジア圏がいいなぁ。そこの民族衣装を着たり、砂浜があるようなところだったら、トレーニングウェアを着て走ってるとか、健康的な写真集にしたいですね!」
Q「21歳の抱負は?」
真山「とにかく頑張る! たくさん、お仕事がしたい!」
Q「今ハマっている漫画の好きなシーンを朗読してほしいです。」
真山「最近は少女漫画ばっかり読んでるんですけど、特に好きな少女漫画が『椿町ロンリープラネット』っていう作品です。」(このあと真山さんがこの漫画のセリフの一部を朗読。)
Q「ミュ〜コミ+プラスで共演している吉田尚記さんはどんな人ですか?」
真山「お父さんみたい(笑) 話してる人と同じ目線で話してくださるので、とても話しやすいです。」
Q「最近、真山さんがこの人、私のこと大好きだなと思った人は?」
真山「柏木ひなたです(笑)」
Q「真山さんがご飯を食べているときの、もぐもぐしているほっぺが大好きです! それだけ伝えたかったです!」
真山「ありがとうございます! これ、メイクさんにも言われた!」
Q「同い年のあーりんは、真山さんにとってどんな存在ですか?」
真山「二十歳になってから、あーりんさんと2回ご飯を食べに行きまして、スタダのアイドルの中で唯一の同い年だから、今までは近くて遠い存在だったの。でも最近なかよくさせていただいて、話せるようになって、先輩なんですけど友達みたいな感じがします。」
Q「人生を変えたアニメは?」
真山「銀魂です!」
Q「最近言われて嬉しかったことは?」
真山「おしゃれになったね、が一番嬉しかったです(笑)」
Q「長年、出席番号が3番だから3が好きなんだろうなと思っていますが、本当に好きな数字はなんですか?」
真山「1番です! みんなの1番になりたいんだもん、真山。」
質問に答え終わると、秋田弁のラジオ体操が流れ始め、その音に合わせてラジオ体操をする真山さん。ラジオ体操の映像が最後までは行かずに途切れ、場内に注意事項のアナウンスが流れる。この声を担当しているのも、真山さん自身。
定刻の19:00になると客電が落ち、会場内は紫のペンライト1色。そして、いつものようにebitureのチャイム音が流れ始める。が、テンポがいつもより遅く、テープやレコードの回転数を落として再生させたようなサウンド。さらに、チャイム音のあとには、オリジナル音源とは違う打ち込みのビートが入っていて、EDM的なサウンドにリミックスされたバージョンのようだ。そんななか、真山さんがステージに登場。
EDM的なebitureと真山さんの登場で、一気にテンションが上がり、ざわつく会場。そんな空気のなか、アカペラで「私立恵比寿中学の日常(Epilogue)」と「蛍の光(Demo)」を、それぞれ数フレーズずつ歌う。パーティー的な空気が、一転してシリアスな雰囲気に。そして、2曲目は「春の嵐」。会場は熱を帯びつつ、音楽への集中力が高まっているのが分かる。わずか数曲で、ライブを自分のペースに持っていき、完全にコントロールしている。その演出力も素晴らしいが、それを実行できるパフォーマンス力も凄い。
3曲目は「シンガロン・シンガソン」。シリアスなロック・チューンといった趣の「春の嵐」からは、また雰囲気が変わって、会場はカラフルで楽しい雰囲気に。言うまでもなく真山さんが1人で歌って踊るので、サビや間奏の振り付けは大変そうだ。しかし、オーディエンスがメンバーの不足を補うように振りコピをするので、場の一体感はより高まっていった。真山さんのペースに、オーディエンスも馴染んできて、一緒にライブを作り上げている感覚が、ひしひしと感じられる。こういう空気の変化まで思い描いてセットリストを考えているのだとしたら、真山さんは本当に凄い!
「シンガロン・シンガソン」後にはMC。
「最初のパリピノリ、びっくりしたっしょ? これね、パリピにアレンジしたいって言ったら、さつき が てんこもり氏がミックスしてくれて、今回はさつき が てんこもりMIXのebitureというかmayatureを、お届けしました。みんなノレるのかなぁと思ったけど、意外とノレなかったね(笑) ライブハウスだからやってみようかなと思ったけど、やっぱりさ、私たち日陰のものだから慣れないんだよ! 今日も学校とか仕事終わってから、社会つまんねぇなぁと思って、真山に早く会いてぇなぁと思って、皆さん来てくれたんでしょ? 同じように真山も、お仕事すごい楽しいんだけど、時々どうしても気分が沈んでしまうことってあるんですよ。ありますよね? 私、音楽がすっごい好きなのね! だから、音楽にすごく力をもらうんですよ。次の曲はカバーをさせてもらうんですけど、私がこの夏、すーごい、すーごい、すーごい勇気をもらった曲を歌いたいと思います。」
上記のMCに続いて4曲目に披露されたのは、LiSAさんのカバーで「だってアタシのヒーロー。」。この曲を初めて聴くオーディエンスもそれなりにいたと思うが、真山さんが勇気をもらった曲と紹介してくれたので、真山さんの歌を通して、自然と楽曲のメッセージが会場内に広がっていくようだった。5曲目は「君のままで」。4曲目から続いて、メッセージ性の強い楽曲が並ぶ。2曲ともBPMの近いロックなアレンジの曲なので、オーディエンスのノリも良い。「君のままで」は、力を抜いたように高音を伸びやかに出す安本さんの歌唱も素晴らしいが、真山さんの絞り出すようなロック・テイストの歌唱法もまた良かった。
「君のままで」後のMC。
「今年一年、曲に支えられて生きてきたなぁって、すごい感じていて、だから歌いたかったんです「だってアタシのヒーロー。」。この曲は『僕のヒーローアカデミア』っていうアニメのエンディングテーマになってるんだけど、珍しくアニメを観て好きになった曲じゃなくて、たまたまラジオで流れてきて、ああ、いい曲だなぁって好きになった曲です。みんなアニソン、カバーしろみたいな空気を出してくるからさぁ(笑)、一応アニソンだしと思って、歌わせていただきました。」
「今日は見知った顔が多くて、そりゃそうなんですよ「まやまにあ」ですからね。でも私、思うんですよね、真山推しじゃない人も多いよな…だから、次の曲は自分の心に素直になって、そろそろ紫に染まんなくてもいいんじゃないの? みんな自分のカラーを持ってるんでしょ? それを小豆のように選別していきたいと思います! みんな、ペンライト好きな色にしろよ!」
上記のような真山さんの煽りから、6曲目は「サドンデス」。真山さんの煽り通り、一部の人はペンライトを紫以外の色にしている。曲が始まると、もちろん真山さんが1人で歌唱していくのだが、元々のパート担当のメンバーに似せようとしているのか、次々と声色を変えて歌っていく。こんなところからも、真山さんのボーカリストとしての引き出しが、確実に増えているのが垣間見える。
サビ前には「この曲のサビに関しては私がビーナスだぁー!と言いながら、皆さん他の色ついてますよね。よーし、わかった! じゃあ今日は君と私で勝負だぁー!」と真山さんが絶叫し、ダンス・サドンデスへ。「いつも最初に負けちゃう彩ちゃん、可愛いよー! 安本推しアウト!」「ぁーぃぁぃ、ぁぃぁぃぁぃぁぃ! 廣田推しアウト!」など、次々と各メンバー推しがアウトになっていく。そのなかには「りななんもりったん! 松野推しアウト!」と、松野さんも含まれている。また、アウトになる時は照明もそのメンバーカラーになり、スクリーンには各メンバーのグッズを身につけた真山さんが映るのだが、髪型も各メンバーを意識したものになっていた。
最終的に真山さんも倒れ「そうだ、忘れていた。私はいつも目の前にいる人たちに愛されている。それを誰推しだなんだ、細かいことにばかり気を取られているなんて、なんてバカだったんだ。いつだって私のためにかけつけてくれる。大きな愛を伝えてくれる。そんなみんなに伝えたい言葉は…みんな大好きー!」と叫び、曲はクライマックスへ。
その後は、7曲目「Shen-Shen Passion Night」、8曲目「PURPLE LOVE」と続く。「PURPLE LOVE」の間奏部分では、くまのぬいぐるみを次々と客席に投げ入れていく。「PURPLE LOVE」が終わると、照明が消え、スクリーンに「まやまさんぽ 長崎編」が流れ始める。この映像は、一人称視点で撮影されていて、オーディエンスが真山さんと長崎を散歩している気分になれるものだった。
「まやまさんぽ」が終わると、衣装替えを終えた真山さんが再びステージへ。9曲目は「39クラブ」。この曲はテレビドラマ『下北沢ダイハード』で、夏帆さん演じるジャニスが歌った曲で、その歌声を真山さんが担当していた。スクリーンにも、ドラマの映像が映し出されていた。
10曲目は「老醜ブレイカー」。9曲目に続き、それぞれオールド・ロックとジャズのテイストを含んだ、大人っぽい曲。11曲目「イー・アル・サディスティック」は、『ミッドナイトキョンシー』 の主題歌であるということもあり、EDM的なサウンドを持ちつつ、異国情緒を感じる曲。このブロックは、大人な雰囲気の曲を集めたということだろうか。そして、12曲目は「Thanks! Merry Christmas K」。最初は意外な並びのブロックかと思ったが、「大人」や「夜」を感じさせる曲を続け、クリスマスの楽しい雰囲気に繋げてくる流れはとても自然で、見事な空気の作り方だ。
「Thanks! Merry Christmas K」後のMC。
「今日、埼玉でももクリやってんのよね。だから、私の推しメンの紫の方から「返信いいから、ライブ頑張ってね!」みたいなLINEが届きまして、こっちの紫も頑張ります~って返しました。」
「(床に置いてあるドリンクを飲んだ後に) そうそう、2種類あって、スポーツドリンクと水! これをみんなは後でレポするんだよね?」
「今年は数々の別れがありまして、これから控えてる別れもあるじゃないですか? 昔の私だったら、お別れすることが寂しすぎて、寂しさが怒りに変わっちゃうタイプだったんですよね。でも、さよならが言えることって、とっても幸せなんだなと、今年すごく感じて、だからこの曲が今年の私の課題だったというか、なんというか。上手にばいばい言えたなぁって、言えてないこともあったんですけど、言えたなぁっていう1年だったと思います。もう皆さん、なんの曲やるかわかってますよね?笑」
13曲目は「さよならばいばいまたあした」。真山さんのMCで、会場はあたたかく、優しい雰囲気に。曲自体のテンポがゆったりしているということもあるが、オーディエンスも歌と言葉をじっくり聴こうというテンションになっている。真山さんも、心をこめて、大切に歌い上げていく。
本編ラストの14曲目は「Liar Mask」。ライブで久しぶりに聴くことができたが、曲中に3拍子と4拍子が切り替わるなど、1曲のなかで様々な表情を見せる楽曲だ。この曲が発売された当時よりも、真山さんの歌唱力と表現力が向上しているのが、はっきりとわかるパフォーマンスだった。
アンコールでは「蜃気楼」と「ポップコーントーン」の2曲を披露。「ポップコーントーン」を歌い終えると、「ひぇ~~。ひぇ~~。終わってしまった。いやぁ、ほんとにほんとにほんとにほんとにほんとにライオンだ~じゃなくて(笑)、ほんとぉーに、ほんとぉーに、こんな平日のど真ん中にかけつけてくれて、ジェットコースターのようなライブを一緒に盛り上がってくださって、ほーーんとーーに、(マイクを使わず)ありがとうございます!」と挨拶。さらに、感謝の言葉、1月の武道館公演などについて語る。真山さんが話している間、BGMとして「シンガロン・シンガソン」が流れていたのだが、話が終わるタイミングでちょうど曲も最後の部分に。そのため、真山さんはその部分の振り付けをして、最後の決めポーズをしてから退場。こういう機転がきくところも、真山さんの魅力だ。
真山さんが退場すると、開演前に流れていた秋田弁のラジオ体操の続きが、スクリーンに流れ始める。ラジオ体操が終わり、今日のライブは終了。開演前から、終演まで、真山さん自身の言葉を借りると「ジェットコースターのような」、それでいてきれいに流れがつながった素晴らしいライブだった。
僕は何回か涙が溢れてきてしょうがないときがあったのですが、1回は「サドンデス」にちゃんと松野さんも入っていたところ、もう1回は「さよならばいばいまたあした」の前のMCです。あと何回か、真山さんのひたむきさと誠実さに、なぜだか涙が溢れてくることがありました。「ひたむきさで世界を変えるのが僕の夢」とはよく言ったもので、真山さんの人柄とパフォーマンスに、とにかく感動した、本当に素晴らしいライブ。
真山りか生誕ソロライブ「まやまにあ」
2017年12月13日
マイナビBLITZ赤坂
01. 私立恵比寿中学の日常(Epilogue):蛍の光(Demo)
02. 春の嵐
03. シンガロン・シンガソン
04. だってアタシのヒーロー。(LiSAカバー)
05. 君のままで
06. サドンデス
07. Shen-Shen Passion Night
08. PURPLE LOVE
09. 39クラブ
10. 老醜ブレイカー
11. イー・アル・サディスティック
12. Thanks! Merry Christmas K
13. さよならばいばいまたあした
14. Liar Mask
アンコール
EN1. 蜃気楼
EN2. ポップコーントーン