2014年4月25日 ももいろクローバーZ@西武ドーム


2014年4月25日 (金)
ももいろクローバーZ
西武ドーム
第2回 公式ファンクラブANGEL EYES限定イベント
誰でもカモ~ン!~ただし、ホワイトベレーの方に限ります♡~
「もも金18金疲れてるあたたへよく効く薬です」~ありがとう いい薬です~

セットリスト
1, 労働讃歌
2, 5 The POWER
3, オレンジノート
4, 仮想ディストピア
5, 春になったら (miwaさんのカバー)
6, 堂々平和宣言
7, いつか君が
8, サラバ、愛しき悲しみたちよ
9, 泣いてもいいんだよ
10, DNA狂詩曲
11, Chai Maxx
12, Z女戦争
13, スターダストセレナーデ
アンコール
14, My Dear Fellow
15, 鋼の意志
16, 僕らのセンチュリー

 AEイベント1日目。開演20分前ぐらいになると、「だって あーりんなんだもーん☆」が場内に流れ、アリーナ後方のサブステージ的なスペースに、車イスに乗ったあーりんが登場。お姫様のようなドレスを着ていて、車イスも玉座をイメージしたデザインで、タイヤもピンク。あーりんが登場すると、みんなピンクのペンライトを点けて、あっという間に西武ドームがピンクに染まりました。車イスに乗ったままトロッコ移動で場内を半周して、メインステージへ。

 川上さんも出てきて、2人でトークショーがスタート。まずはあーりんが、骨折して迷惑と心配をかけてしまったと謝罪。川上さんが「今年、国立しか踊ってないよね?」とツッコミ。続いてあーりんから、今回のイベントの趣旨とタイトルについて。昨年のAEイベは、5人それぞれがセットリストを考え、5公演でしたが、今回は3公演全て5人一緒に考えたとのこと。1日目のこの公演は、花金で仕事帰りの人が多いだろうということで、働いて帰ってきた人を癒そう、というコンセプト。

 あーりんが「今日、仕事帰りですか?」という質問に対してそこそこの人数が手を挙げ、次に「正直、サボってきた人?」と聞くとほとんどの人が手を挙げました。今日のタイトルの由来は、天使とジャンプの助監督が「ありがとう」と言うと、ももクロが「いい薬です」と返すのがお決まりになっていた事から。ライブ前の声出しとして、あーりんが「ありがとう!」と言い、みんなが「いい薬です!」と返すのをやりました。また、あーりんは怪我をして車イスに乗っているし、ライブ中に自分が煽るのはどうかな?と思っていたそうですが、れにちゃんが「高城がやるよ!」と申し出てくれたそうです。

 トークショーのあとに、ももたまいによる影ナレがあり、しばらくしてからライブがスタート。overtureからではなく、茶番から。ステージ上に労働讃歌の半袖のスーツを着たあーりん以外の4人が出てきて、「お疲れ様でしたー!」と言って仕事終わりの設定で会話が始まります。
 玉井「あー、腹減ったぁ。ねぇねぇ、なんか食べに行こうよ! 今日は花金だし。」
 百田「えっ? 上腕二頭筋?」
 有安「違うよ! 借金、借金!」
 高城「えっ、もも禁的な話? き、き、金!」
 ここでれにちゃんがしおりんを突き飛ばして、しおりんが水に落ちてしまう。さっきと同じ玉座風の車イスに座ったあーりんが登場。
 佐々木「下々の者たちよ。あなたが落としたのは、普通の玉ちゃんですか? それとも、金色の玉ちゃんですか?」
 4人「普通の玉ちゃんです!」
 佐々木「よろしい。正直者のあなた達には、どちらも差し上げよう!」
 百田「ゴールドの玉ちゃんも貰っちゃったし、遊ぼう!」
 ここで川上さんの声で「お前らなにやってんだよ! 金金、金金、玉ちゃん玉ちゃんって! ライブ盛り上げろよ! お前ら、働けーー!」
 という茶番から、1曲目の労働讃歌へ。ゆるい茶番だったんだけど、最後の川上さんの煽りまで自然な流れで、一気に会場が盛り上がりました。

 3曲目「オレンジノート」のあとに、「フライデーパラダイス」という謎の動画の上映。れにちゃんとヘアスタイリストのやり取りでしたが、言葉で説明するのがなんとも難しい。2人で会話をしながら、アナと雪の女王の「とびら開けて」(Love Is An Open Door)を歌いだすという内容でした。まぁ、わりとグダグダで、途中からはところどころ笑いが起こっていました。これは衣装替えのための時間だったらしく、映像が終わると、電飾が光る衣装に着替えたももクロがステージへ。

 百田「ちょっとだけいい? なに今の?」
 高城「今、裏でね、事故だねって言ってたの! 着替えながら、流れてる音とみんなの声を聞いてたんだけど、ひとつも笑いが起こってなかった。」
 玉井「最初の方は気を使って笑ってくれてたんだと思うんだけど、途中から”うーん、なんだこれ?”みたいな空気に。」
 高城「しかも、これいつ撮ったかっていうと、つい何時間か前のさっきだよ!」
 MCのあとには自己紹介がありました。

 4曲目の「仮想ディストピア」のあとには、「かなこ先生のモノノフ合唱団」と題して、かえるのうたを会場全員で歌うコーナー。会場を4つのブロックに分けて、それぞれあーりん、杏果、しおりん、れにちゃんがリーダーとなり、かえるのうたを輪唱しました。夏菜子は先生役で指揮者です。

 5曲目にmiwaさんの「春になったら」を披露。もしかしたら、miwa本人もゲストで出てくるんじゃないかと思いましたが、さすがにそれはなし。6曲目に「堂々平和宣言」、9曲目に「泣いてもいいんだよ」、14曲目に「My Dear Fellow」と、新曲も一通りやってくれました。「My Dear Fellow」は、ニューヨーク・ヤンキースに移籍した田中将大投手の登場曲として使われていますが、「まっすぐ」「右手で勝ち取る」など野球にリンクする部分のある歌詞で、田中投手にも意見を聞いて作った曲とのことです。

 11曲目の「Chai Maxx」に入る煽りは、あーりんではなくれにちゃんが担当。開演前のトークショーでも触れられていましたが、れにちゃんがあーりんの代わりに煽ると、申し出てくれていたとのこと。でも、ステージ上のスクリーンに「高城れにが煽りますが、絶対反応しないでください」という文字が映し出され、れにちゃんがどれだけ煽っても、無反応の会場。

 あまりにも無反応な会場に対して、れにちゃんが「なんだこれはー!」「おかしいでしょ!」。いつも通り、あーりんが煽ることになり、今度は会場も煽りに応じて大歓声で、Chai Maxxへ。れにちゃん、あーりんのことを思って自分が煽ると申し出て、一生懸命煽っているのに、無反応でいなくちゃいけないのは、ネタとはいえ心が痛みました。

 3月の国立で、「笑顔の天下を取りたい」と宣言してから初のライブ。個人的には、今後のももクロの方向性を確かめる意味で、大きなライブだと思っています。国立競技場でのライブを成功させたことで、憧れの場所でライブをするという、一連のサイクル、物語が終わりました。

 ある意味では新たなスタート、基準点となるライブで、今後は今までよりもライブ外情報に頼らず、ライブのみが評価対象になるようなライブを目指すのか、あるいは意図的じゃなくとも新たなストーリーが生まれてくるのか、そのあたりがとても楽しみです。

 もちろん今までも、ライブのみで評価しても素晴らしいグループですが。この5人なら、なにかしらの物語、それに付属する感動が生まれる予感もしますし、個人的には今後も運営の意図を超えた奇跡を期待してるんですけどね。