2014年2月21日(金) チームしゃちほこ@EX THEATER ROPPONGI


2014年2月21日(金)
チームしゃちほこ
EX THEATER ROPPONGI「野郎NIGHT2014」

1,勝手にハイブリッド
2,ピザです!
3,尾張の華
4,いいくらし
5,女々しくて (ゴールデンボンバー)
6,ワイルド アット ハート (嵐)
7,スターダストボーリング
8,そこそこプレミアム
9,ごぶれい!しゃちほこでらックス
10,乙女受験戦争
11,トリプルセブン
12,大好きっ!
アンコール
13,待つわ~DD大歓迎~
14,女々しくて
15,恋人はスナイパー
16,でらディスコ

 ももクロのLV2日間に続いて、しゃちほこのEX THEATER公演に行ってきました。ほぼ定刻通りの開演。入場SEはthee michelle gun elephantの「ゲット・アップ・ルーシー」。開演前にも、ベンジーの曲や、エレカシの「ガストロンジャー」が流れていて、一貫して「男」を意識したライブでした。1曲目の「勝手にハイブリッド」、2曲目の「ピザです!」とアッパーな曲が続いたので、今日は勢いで押し切るライブなのかなと。

 「ピザです!」のあとには、自己紹介。メンバーはそれぞれ高橋ヒロシの「クローズ」とその続編「WORST」のキャラクターの名前を名乗りましたが、この漫画読んでないので、わかりませんでした。予習していけば、もっと細部を楽しめたかも。自己紹介から、柚姫、ちゆ、ゆずぽんが、順番にポーズをとっていく流れへ。ゆずぽんはジャケットの内側を見せるポーズをとりますが、ポケットに自分の生写真を入れて見えるようにしていて、他のメンバーが驚いていました。

 4曲目の「いいくらし」のあとに、「男気見せろよ 箱の中身はなんでしょう」という特別企画。ステージ上になんだろうボックスが出てきて、選ばれたメンバーが箱に手を入れて中に入っているものをさわり、中身を当てるという企画です。もし男気を見せられずにビビったり、箱の中身を当てられなかったら、よく演出で使われるCO2(プシューって白い煙が出てくるやつです)を浴びせられ、正解できたら逆にしゃちほこメンバーがお客さんにCO2を浴びせるとのこと。

 まず、くじ引きをして誰が箱に手を入れるかを決めますが、「当」と書かれている棒を引いた人が箱に手を入れる役とのことでしたが、なぜか5人が引いた全てに「ゆず」と書かれていて、ゆずぽんが担当に。まずお客さんにのみ、箱の中身が公開されましたが、中身はパイナップル。最初は「余裕!」と行っていたゆずぽんですが、客席からの「危ないよー!」などという声にも惑わされ、箱に手を入れながら泣いてました。「亀」「すっぽん」と答えますが、いずれも不正解。CO2を何回か浴び、ビビりながらも、なんとかパイナップルを正解。

 2問目はちゃんとしたくじ引きで決めますが、「当」を引いたのは菜緒ちゃん。メンバーから一番男気がありそう!と言われ、箱の中へ手を。ゆずぽんに比べると、めちゃくちゃ落ち着いてます。
咲「柔らかいんだけど! 柔らかいってさ、生き物じゃない? ちょっと分かってきちゃったかも。私さぁ、これ嫌いなんだけど!」
秋「じゃあ、答え言って。」
咲「ちょっと待って、どっちかわかんない。」
安「候補が2つあって、2つとも菜緒が嫌いなもの?」
咲「両方嫌い! 数えればいいんだ!」
安「なんとなくゆずもわかってきた。数えて〜でわかった。」
ここで中身の足の本数を数え始める菜緒ちゃん。
秋「5秒前!」
メンバー「4、3、2、1…」
咲「イカ、イカ、イカ、イカ…たこーーー!」
正解はたこでした。みんな菜緒ちゃんの度胸と、頭の良さに感心していました。

 5曲目と6曲目には、それぞれゴールデンボンバーと嵐のカバー曲。ゴールデンボンバーの「女々しくて」は、女性ボーカルにとっては低いキーのまま歌っていました。この曲では、ちゆがメインボーカルでほぼ全てのパートを歌い、他のメンバーは「女々しくて、女々しくて」の部分のコーラスなど。10曲目の「乙女受験戦争」では曲の前に、菜緒ちゃんが「野郎といえば拳ー! ペンライトしまえー! 今日は拳で行くぞーーー!」と客席を煽り、ペンライトをしまい、その代わりに拳を振り上げるように促します。本編ラストの「大好きっ!」の前には柚姫が、「次で”とりあえず”最後の曲になります。私たちはこれからも皆さんのことが、ずーーっと大好きです。聴いてください、大好きっ!」という言葉から曲へ。ここまでで本編終了となりました。

 客席からアンコールがおこり始めますが、ステージ上のモニターに「アンコールの前に」の文字。昨年12月23日におこなわれた「unBORDE Xmas PARTY 2013」での「大好きっ!」の映像が流されました。映像が終わると、今度は「アンコールお願いします」「どうぞ」の文字。ここから再びアンコールがおこります。

 アンコールは出囃子からスタート。セリフ部分が「人間50年、アイドル5年、お江戸六本木にしゃちほこ降臨。ぎーーーろっぽーーーん!」に変わってました。帆華が「アンコール出てきたんですけど、曲決めてないんですよ。アンコールはね、そのときのパッションでやるべきだから。」と言い、ここからメンバーの間で曲決めが始まります。まずはそれぞれやりたい曲を言ってくことに。
秋「柚姫からさぁ、やりたい曲言ってこ。」
大「盛り上がるのがいいから…DDとか?」
安「ゆずはねぇ、今日は野郎NIGHTだから、女々しくて。」
大「野郎だけど、女々しいの?」
安「俺さっき泣いちまったじゃん? 自分を歌いたいみたいな。自分が女々しくてつらいみたいな。歌いたいわけ。」
秋「歌うの、ちゆじゃなかったっけ?笑」
伊「そうだよ、全然やってやろうじゃねえか。」
秋「ちゆはなにやりたい?」
伊「女々しくて、やってやろうじゃねえか!」
秋「ほのかは、やっぱスナイパーかな。菜緒は?」
咲「じゃあ、スナイパー。」
ここから客席にどの曲がいいか、他にやってほしい曲はあるか聞きますが、なかなかまとまりません。また、アンコールは本来2曲の予定だったようです。
咲「3つやっちゃえばいいじゃん!」
秋「(舞台袖に向かって) ねぇー、いいですか?」
咲「だって今日野郎だよ! いいじゃん、1個増えるだけだよ!」
秋「3つやっちゃおうよー!」
ここでスタッフからオッケーが出て、大歓声。
咲「いきなり3曲にしたんで、スタッフさんがざわざわしてるんで。ちょっと待ってね!」

 ということでアンコールでその場で決めた3曲。さらにこれは元々決まっていたであろう「でらディスコ」を加えて、合計4曲を聴かせてくれました。しゃちほこは事前に舞台監督からアンコールは2曲と伝えられていたそうですが、残念そうに「2曲ですかぁ?」と言って、曲を増やせる空気を出しておいたそうです。生バンドを使わないライブで、こういうアクシデンタルな部分を作ってくれると、とてもライブ感が増すし、単純に楽しめる要素が増えますね。ハルちゃんが欠席なのは残念でしたが、しゃちほこのメンバーのキャラも出てて、良いライブでした!





2014年2月20日 ももいろクローバーZ@EX THEATER ROPPONGI「おしいろマンハッタン♡ ~なんてこったパンナコッタ~」


2014年2月20日(木)
ももいろクローバーZ
EX THEATER ROPPONGI「おしいろマンハッタン♡ ~なんてこったパンナコッタ~」

セットリスト
1,GOUNN
2,PUSH
3,黒い週末
4,行くぜっ!怪盗少女
5,words of the mind – brandnew journey –
6,ツヨクツヨク
7,事務所にもっと推され隊
8,あーりんは反抗期!
9,サラバ、愛しき悲しみたちよ
10,BIRTH O BIRTH
11,灰とダイヤモンド
12,ももいろ太鼓どどんが節
13,仮想ディストピア
14,泣いちゃいそう冬
アンコール
15,走れ!
16,いつか君が
17,鋼の意思

 今日もLVに行ってきました! 今回のライブは、くじ引きでメンバーの担当色を変え、その色の衣装と歌割りでライブをやろうというもの。昨日に続いて2日連続のEX THEATERでの公演ですが、今日の方がチケットが安く設定されてます。そのためくじ引き前に、しおりんが「安い方のライブ盛り上がってますかー!?」と煽ったり、夏菜子が「ももクロは値段に合ったライブをしますから!」と言ったり。

 まずはももクロ得意の茶番からスタート。
佐「私さぁ、国立の前にはっきりさせておきたいことがある。」
有「わかった!リハのスケジュール的なことでしょ?」
佐「知りたいけど、それじゃない。」
高「わかった!国立で15日にやる有安のお誕生日祝う…」
有「知らないよ。」
高「それを知ったうえでね、どう上質なリアクションができるかっていう。どうせ泣くんでしょ?」
有「泣かねぇよ!」
佐「それもあるけど、それじゃない。それはただ単に有安のハードル上げただけじゃん。私が思ってることは推し色のこと!」
 このあとのあーりんの説明によると、国立を前にしてみんな色に負けてるから、色に縛られないで本当の自分を見てほしいとのこと。ここで、この日のライブはメンバーの担当カラーを入れ替え、歌と衣装もそのカラーに準じて変える、というのが明かされました。本当は振り付けも入れ替えたかったけど、今日は安いライブだからできない、というあーりんの説明に、客席からは笑いが。
 ちゃんと歌えているかどうか確認する人が必要とのことで、審判長としてももクロのスタッフ佐藤守道さんが紹介されました。守道さんがメンバーそれぞれチェンジしたパートをちゃんと歌えているかをチェックし、最下位になった人には罰ゲームもあるとの発表。
 ここから、いよいよ今日の担当カラー決めへ。箱の中からボールを引き、引いたボールの色が今日の担当カラーになります。自分のもともとの色を引いた場合にはやり直しというルール。緑は歌が難しいので、みんな嫌がっていました。

 結果は次のとおり。
百田=紫
玉井=緑
佐々木=黄
有安=ピンク
高城=赤

 ここまでは本来のカラーの衣装を着ていましたが、くじ引きで決まった今日の担当カラーへ衣装替えへ。着替えの間は、テレビ朝日のキャラクター・ゴーちゃん。と、テレ朝の女子アナによるユニット・ゴーちゃん。GIRLSが出てきて1曲歌い、場をつなぎました。

 overtureが流れ、メンバーが再びステージ上へ。1曲目は「GOUNN」。本来は夏菜子パートの歌い出しを、真っ赤な衣装を着たれにちゃんが歌います。第一印象は、れにちゃん赤い衣装似合うじゃん! そして歌い始めると、無理して夏菜子を意識した歌い方じゃなく、いつものれにちゃんに近い歌い方。これが想像以上にはまっていて、緊張もあるんでしょうが真剣なまなざしで歌うれにちゃんから、ものすごく「センター感」が出てました。歌自体もとても表現力があって、夏菜子の持つ力強さとは違う、れにちゃんの優しさや真面目さが歌声にあらわれていて、ものすごく地道に努力を重ねてきたんだろうなっていうのがわかって、なんだかこの時点で胸がいっぱいになりました。

 GOUNNでは、しおりんが「甘露の匂い」の部分を杏果っぽくちょっとフライング気味に歌ったり、PUSHではメンバーがどこのパートを歌うか混乱して(特に夏菜子)、歌が欠ける部分があったり、黒い週末のイントロでは夏菜子の咳など、新鮮さもあって個人的にはとても楽しめるライブだったと思います。歌のパートは入れ替えるけど、振り付けは入れ替えないとのことでしたが、怪盗少女の間奏では、振り付けも入れ替えて、れにちゃんのエビ反りジャンプが見られました。

 怪盗少女のあとには自己紹介。ここでは今日の担当カラーのメンバーの自己紹介を。しおりんがわざと滑舌悪く杏果の自己紹介をしたり、杏果が照れながらもあーりんっぽく、かわいく「お肌のお手入れ…」とやったり、自己紹介も今日のハイライトのひとつでした。

 5曲目の「words of the mind」では、しおりんの手袋投げ。7曲目には、ももたまいが歌う「事務所にもっと推され隊」。パートを入れ替えただけなのに、まったく別の曲のような新鮮さと緊張感がありました。メンバーを見てると、歌詞のカンペがステージ上に貼ってあるようでしたが、そういうところからもメンバーの緊張と必死さが伝わってきて、最初はちょっとしたおふざけの企画ライブ程度に思っていたけど、見ている側も集中力を使う予想以上にいいライブです。

 8曲目には杏果が歌う「あーりんは反抗期!」。佐々木コールを有安コールに変更するモノノフの対応力。杏果も、少し照れながらも「ももちゃんのこと有安って言うな! ももちゃんだよぉ〜、ももちゃんだよぉ〜」とやりました。そのまま途中まで歌いますが、突然あーりんが「そんなんでいいと思ってんの?」と言って、音楽を止めてしまいます。イントロの前にまずは怒ってるところから始まらなくちゃだめ、恥ずかしがってちゃだめなど、いくつか杏果に指導したあと再び曲が始まります。歌い直しの方が、杏果も1回目よりも照れずに歌えてました。あと、「有安って言うな」の部分が字余りになるので少しリズムを変える必要がありますが、2回目の方がスムーズに歌えていて、このあたりもさすがだなと。

 反抗期のあとのMC。
高「なんで間奏のダンスでさぁ、コサックダンスみたいのやってたの?」
有「ちょっと覚えたからさぁ。」
百「かわいかった!」
高「面白かった!」
佐「でも推され隊も相当おもしろかったよ。」
百「でも、途中で玉ちゃん、推されてーるって言いそうになったよね。」
玉「危なかった! だって推されてるんだもんね。」
高「ちょっと! うちらだって…推されてなかった?」
百「すごい楽しかった!」
高「楽しいでしょ? 一緒に使ってもいいよ!」
百「一緒に使う? 共有?」
玉「推され隊とももたまいの共有?」
佐「そうじゃん! ももたまいじゃん! あれっ? うちらなかったんじゃない?」
玉「やっぱり、あーりんはユニットに入れないんだね。」

 11曲目の「灰とダイヤモンド」。じっくり聴かせる曲なので、パートのチェンジが分かりやすく、5人のボーカリストの個性が際立ちました。個人的に印象に残ったのは、杏果パートの高音を歌うしおりんと、間奏あけの大サビを歌うれにちゃん。特にれにちゃんの優しい声が、想像以上にはまっていました。歌もとても上手くなってきてるし、本当に見えないところで努力を重ねてきたことがわかります。後ほど佐藤さんも言っていたけど、5人で歌うユニゾンの部分も、声がきれいに揃っていて、普段より良かったと感じました。

 「灰とダイヤモンド」のあとに、あーりんの「終了ーーー!!」という声。
佐「チェンジはここまでということで。佐藤さんの審査もここまでということ。これからは自分のパートをいつも通り歌ってください。」
高「やったーーーー!」
佐「結果発表はまた後ほど。みんな大きな失敗はなかった…」
ここでモニターにはれにちゃんの渋い顔。
佐「自然と自分のパート歌いそうになんない?」
百「振りと歌が連動してるじゃん。あっ、行かないんだみたいな。でもなんか新鮮で楽しかったよね。」
高「新鮮。でもめっちゃ緊張するよ。やっぱり自分のパートがいい。」
有「初めて歌ったもんね、他の人のパート。」

 ここから、歌のパートを本来の担当に戻し、3曲を披露。そして最後のMCと結果発表。また、茶番ぽい演出で、小さい音量でオルゴールの音が流れる中で、あーりんの言葉。
 「私さぁ、怪我しちゃったじゃん。脇からずっと見てたの、ももいろクローバーZを。すごい光ってたの。だから、大切にしてほしいなぁと思うの。ももいろクローバーZのことも、モノノフのみんなのことも、自分のパートも。だから、みんなで行こうよ! 国立の向こう側!」
 ここで、モニターに号泣しているれにちゃんの顔。それに気づいて、れにちゃんを囲むように集まるメンバー。このれにちゃんの涙には、あーりんの言葉にちょっとグッと来たとか、国立への思いとか、センターを任されたのにやりきれなかった悔しさ不甲斐なさとか、いろいろな気持ちがあったと思います。ここで号泣するところがれにちゃんらしい。この素直さと向上心があれば、ももクロはもっともっと色んな意味で上に行けると確信しました。

 あーりんが「れにちゃん、でもね、ルールはルールなの。佐藤審査委員長—!」と言って、佐藤さんがステージへ。佐藤さんが言いたいことがあるとのことで、1分だけということで話を。
 「国立前にこんなレクリエーションみたいなことやってダメなんじゃないかと思ったけど、ソロはグダったところもあったけど、5人で歌うユニゾンのところはいつもより良かったんですよ。これはすごい収穫でした。」
 佐藤さんが結果の書かれた紙をあーりんに渡し、あーりんのから結果発表が。結果は次のとおりです。
1位 佐々木 +3
2位 玉井 +2
3位 有安 0
4位 高城 -7
5位 百田 -10
 名前のあとの数字は点数で、0点を基準にして、ミスしたらマイナス、良いところがあったらプラスという採点方式だったようです。佐藤さんの、夏菜子を最下位にした理由は「ソロが少ないのに、欠けるところが多かったから」とのこと。罰ゲームとして、ジョッキに入った青汁の炭酸割りを、夏菜子が飲みました。かなり不味かったとうで、1回では飲み干せず、4回ぐらいに分けて飲んでいました。全て飲みきったあとに、夏菜子が「待ってろ、国立ーーー!!」と絶叫。

 アンコールも普段通りのパートで3曲を披露して、ライブ終了となりました。最後の挨拶のときに、この日のライブのタイトルについての話。
佐「これなんなの?」
百・玉・高「わたしたちがつけました!」
高「おしいろマンハッタンを私がつけて」
百・玉「なんてこったパンナコッタ。」
百「3人でつけたの。こういうのってパッと出たやつで決まるんですよ。川上さんが、おいお前ら、EX THEATER 2日目のライブのタイトル考えろって言って。それで高城さんが”おしいろマンハッタン!”って言ったんだよね。それで、はい決定おしいろマンハッタン。私が”なんてこった!”、玉井が”パンナコッタ!”って言って決定!」

 結果的には4位という評価だったけど、個人的にはこの日のMVPはれにちゃんです。確かに重要なパートを歌い遅れたり、歌いきれなかったりという部分はあったのですが、れにちゃんの責任感の強さと誠実さがパフォーマンスにあらわれてました。普段は1歩下がってももクロを支えるれにちゃんですが、意外と言うと失礼だけど、赤とセンターが思いのほか似合っていて、歌にも地道に積み上げてきた努力の跡が感じられて、ものすごく感動しました。

 メンバーも大きい会場でやることになれてきて、ライブの本数も重ねて、どうしても手抜きではないけど、こなしてしまう部分、マンネリ化してしまう部分もあると思いますが、パートを入れ替えただけで緊張感が生まれていて、ライブとしても見応えがありました。EX THEATERでの2日間、セトリもコンセプトもそれぞれ良くて、ぜひ映像化してほしいクオリティーです。





2014年2月19日 ももいろクローバーZ@EX THEATER ROPPONGI「ももいろ夜ばなし第二夜『玄冬』」


2014年2月19日(水)
ももいろクローバーZ
EX THEATER ROPPONGI「ももいろ夜ばなし第二夜『玄冬』」

セットリスト
1,空のカーテン (5人)
2,太陽とえくぼ (百田)
3,涙目のアリス (玉井)
4,Hello, Again 〜昔からある場所〜 / My Little Lover (高城)
5,宙船 / TOKIO (百田)
6,もしもピアノが弾けたなら / 西田敏行 (有安)
7,卒業 / 尾崎豊 (玉井)
8,DNA狂詩曲 (5人)
9,たしかなこと / 小田和正 (5人+辛島美登里)
10,サイレント・イヴ / 辛島美登里 (佐々木+辛島美登里)
11,ピンキージョーンズ (5人)
12,CONTRADICTION (5人)
13,ゲッダーン! (5人)
14,Rock’n Rouge / 松田聖子 (佐々木)
15,星空のディスタンス / THE ALFEE (高城、百田、玉井)
16,永遠のトリニティー / てんかすトリオ (有安)
17,ノーサイド / 松任谷由実 (5人)
18,Z女戦争 (5人)
アンコール
19,宙飛ぶ!お座敷列車 (5人+辛島美登里)
20,オレンジノート (5人)
21,いつか君が (5人)
22,灰とダイヤモンド (5人)

※ 曲タイトルのあとに「/」が付いているのはカバー曲で、「/」の後に続くのが、その原曲を歌っている方です。
※ かっこの中は、その曲を歌ったメンバーです。「5人」と記載してるのは、ももクロ5人で。

 ももいろ夜ばなし第二夜のLVに行ってきました! 夜ばなしは2回目ですが、イベントとしてこなれてきて、また5人の歌唱力も上がってきて、前回よりもまとまりのあるいいライヴだったと思います。

 午後7:00、ほぼ定刻通りの開演。客電が消えると、「カチッ、カチッ、カチッ、カチッ…」という時計の針の音と、「ゴーーン…」という時計の鐘の音。時計が鳴り終わると、久米明さんの朗読が始まる。「大きなノッポの古時計。おじいさんの時計…」、あの曲の歌詞だ! 「今はもう動かない、その時計さ。」というところで、大きな古時計の歌詞の朗読は終わり。風の音のような効果音が流れ始めて、今度は空のカーテンの歌詞の一部の朗読。久米さんの声が会場に染み入るように響く。朗読が終わると、ピアノの伴奏から1曲目の「空のカーテン」がスタート。れにちゃんの声が優しい。もともとゆったりしたテンポの曲だし、アコースティックバージョンがとても自然でした。

 空のカーテンが終わると、今度はしおりんが「太陽とえくぼ」の歌詞の一部を朗読。2曲目はもちろん夏菜子の「太陽とえくぼ」。ピアノの伴奏を中心にウッドベースとパーカッションが絡んで、途中からストリングスも入ってきました。なんだかおしゃれなカフェで流れてきそうな雰囲気。続いて、しおりんの「涙目のアリス」。ストリングスを中心にしたアレンジで、しおりんの声が優しく聞こえました。去年の春の西武ドームあたりから、しおりん喉の調子が良くなさそうだけど大丈夫かな。今日も調子が悪いわけではないけど、少し苦しそうなところがあったので。

 「涙目のアリス」が終わると、今度は杏果の朗読。朗読を聞いているときは気づかなかったけど、4曲目はMy Little Loverのカバー。5曲目の宙船の前にもあーりんの朗読が入ってから、歌が始まりました。夏菜子の声が力強くて、表情がドヤ顔っぽくてちょっと笑っちゃいそうになっちゃうところとか、この曲に合ってたと思います。6曲目は「もしもピアノが弾けたなら」。この曲では杏果が西田敏行さんというか、池中玄太?のコスプレで出てきて、客席から笑いがおきました。7曲目の「卒業」の前には、れにちゃんが熱っぽく卒業の歌詞を朗読…というより語り、叫ぶ感じ。メンバーそれぞれの語り、朗読もみんなのキャラクターが出ていました。「卒業」はしおりんが、白いTシャツをジーンズにインという、尾崎豊風の格好で歌いました。

 8曲目の「DNA狂詩曲」のあとには、久米さんもステージに登場して、まとまったMCがありました。覚えている限りの会話の内容です。(実際よりかなり端折ってます。)
佐「GOUNNツアーでもお世話になった久米さんの語りから始まりました夜ばなし、でもみんなもね、語りなんかやっちゃったりして…」
玉「語っちゃいましたね。」
高「でも、久米さんといえば数々のドラマや映画のナレーションを担当してきた大御所でしょ! そんな人の前で語りやっちゃったんだよ! どうよ!?」
百「どうよ…って言いますと…わかんないですけど。高城さんがどうよって私に聞いてもしょうがないんですよ。いきなり言えないんで、ご本人に直接お伺いしてみましょうということで、久米さんを呼んじゃいましょう!せーの!」
ももクロ「久米さーーーん!」
久米さんステージ上に登場。
高「私たちの語りどうでしたか?」
久米「もう少しかっこつけてやるのかなと思ったら、実に自然でね。僕ら朗読を勉強するときに、目はその文字を見るんだけど、その次の、その2、3行あとを、心では追っていろという教えがあるんだけど、皆さんそれが如実に出てね、自然で良かったよ。素晴らしかった!」
百「久米さんにはGOUNNツアーでも本当にお世話になりまして、久米さんの語りから始まり、久米さんの語りで終わるというツアーをやらせて頂いたんですけど、あれを私たちが久米さんにお願いしたときの心境ってどんな感じだったんですか?」
久米「あの時は初めてのお話でね、まさかぁ、と思ったね。僕が出ていいのかなぁなんて思ったんですけど、その内容を聞いて、特にGOUNNの語りの内容を教えられて、あぁこれはやってみたいな、やるしかないなぁ、やりたいなぁとしみじみ思って、ぜひ参加しますって僕の方からお願いしたんだよ。」
玉「ほんとに私たちも久米さんの声がすっと心の中に入ってきて、言われたことも凄い覚えてますもん。」
高「なんかある?」
玉「私はあれかな、目と目で通じ合おう。見つめ合おうってところ。」
玉・佐「目は心の鏡だ!」
高「あとあれも好き。手を差し伸べたら必ず誰かが手を差し伸べてくれる。それは運命の巡り合わせだっていうの。」
百「私は…えっと…えっとなんだっけかな、正しい教えを知らないで100年生きるよりも、正しい教えを知って1日生きた方がいいみたいな…」
久米「よく覚えてるねぇ、みんな。」
高「久米さん、全然関係ないこと質問していいですか?」
久米「どうぞ。」
高「久米さんは今おいくつなんですか?」
久米「この2月でね、90になりました。」
ももクロ「えぇえーーーーーっ!!?」
客席からも拍手と歓声!
高「90で、現役でやられてるって…」
久米「現役っていうかねぇ、残りの人生一生懸命やろうと思ってがんばってます!」
百「最後にひとつ聞いてもいいですか? 久米さんにとって語りとは?」
久米「語りねぇ。この年になっても難しいんだよ。どうしても語りっていうのは人の文章を読むでしょ、それを作者の気持ちまで全部自分のなかでわかって読むためには準備がいるよね。」
ここから久米さん、文章を読む時の心構えと、人前で読むときのプレッシャーとの向き合い方を、ももクロに力説されました。ももクロも真剣に聞き入っていて、この話もきっと彼女たちの未来に、とてもプラスになるんだろうなと思います。久米さん、どんな方か存じ上げなかったけど、優しくて、仕事にたいして誠実で、偉ぶるでも媚びるでもなくももクロと正面から向き合って言葉をかけていて、こんな素敵な90才がいるのかと思いました。ファンになりそう。

 次のコーナーは「辛島美登里のニューミュージック講座」。辛島美登里さんが先生役になり、小田和正さんの「たしかなこと」の歌詞を紐解きながら、ももクロと一緒に歌おうというもの。辛島さんいわく小田さんの歌には恋の歌も愛の歌もあるので、メンバーがひとりずつ、それぞれが考える「恋」と「愛」の違いを言っていくことに。
百「恋はするもの。愛は………するもの(笑)」
高「恋はどこかで自分優先になるときがあること。愛は自分を犠牲にしてでも守りたいもの。」
玉「恋はキュンとするもの。愛はホッとするもの。」
有「恋はドキドキするもの。愛は自然と生まれるもの?」
佐「恋はちょっとわかんないけど、愛は分かる気がする。私が夏菜子ちゃんのこと大っっ好きなのは愛じゃん? 恋は私と相手だけど、愛はここみんなで愛があると思う。」
夏菜子が答えに困ってしまったのも含めて、みんなその場でひねり出した感じだったけど、5人のキャラクターが見えて面白い。しおりんはすっとキレイに言葉に収めるし、あーりんは本質的なこと言いますね。このあとは小田和正さんの「たしかなこと」の歌詞の意味、イメージを辛島さんがももクロに語ってから、歌へ。

 「たしかなこと」を歌ったあとに、杏果から辛島さんに「作詞するときって、舞い降りてくるんですか? 書こうと思って書くんですか?」という質問。辛島さんの答えは、仕事で締め切りがあるときにワーって書くときもあるし、普通の生活のなかでできることもあるとのこと。そこから「サイレント・イヴ」ができた時の話。

 「サイレント・イヴは実は渋谷でできた歌なの。私がまだ音楽の仕事ができるとは思ってなくて、曲を書いても書いても失敗して、音楽なんか私に向いてないのかなと思う時期があって、そんなときに友達と冬に渋谷のハチ公前で待ち合わせをして、友達を待ってたの。あそこ大きなスクランブル交差点があるでしょ? 雪がふわーって落ちてきて、信号が変わったら、むこうからいろんな人が出てきて、それを見てた時に、雪っていうのはみんな平等に降ってくるんだなぁと思って。幸せもきっと平等に降ってくるから、私もがんばろうって思ったのがきっかけです。だから曲の出だしの「真っ白な」って歌うたびに、スクランブル交差点が思い浮かぶの。」この流れから、あーりんと辛島さんでサイレント・イヴ。

 11曲目から13曲目までは、ピンキージョーンズ→CONTRADICTION→ゲッダーン!と、アコースティックっぽくない曲を連続で。ピンキージョーンズでは、あーりんが「どうにもこうにもあきらめそれはノ〜ン」の部分でろれつが回らなくて歌えない一幕もありました。あーりん、舌をちょっと出してごめんなさいって顔してた。CONTRADICTIONとゲッダーン!も、意外にもアコースティックなアレンジがマッチしてましたね。

 13曲目のゲッダーン!のあとには、バンドメンバーの紹介。杏果がピアノの人の名前を滑舌が悪くてうまく言えなくて、何度も言わされてました。ギター兼バンドマスターの佐藤大剛(さとうひろたか)さんは、ももクロがバンドを導入したライブは皆勤賞だそうで、ももクロからどの曲が演奏していて一番難しかったかという質問。佐藤さんの答えは「Z女戦争」でした。佐藤さんいわく「この編成でやる曲じゃない」。

 14曲目は、あーりんが松田聖子さん風の衣装で「Rock’n Rouge」(ロックン・ルージュ)。衣装も曲もなんの違和感もなく似合ってました。こういうのを見ると、松田聖子さんも今でも現役だし、ももクロも40才、50才になっても続けられるんじゃないかと思います。例えば50才になったあーりんが、現在のももクロの衣装を着てステージに立ち続けてるのって、わりと自然にイメージできるし、このグループにはそんな未来を想像してしまう。

 15曲目はALFEEに扮したれにちゃん、夏菜子、しおりんの3人で「星空のディスタンス」。れにちゃんが桜井さん、夏菜子が坂崎さん、しおりんが高見沢さん。3人ともコスプレのクオリティーが高くて、客席から笑いが起こってました。16曲目には杏果がひとりで「永遠のトリニティー」。1月の「俺の藤井」で、エビ中のひなた、しゃちほこのちゆとの3人で結成されてユニット「てんかすトリオ」で披露された曲です。もともと歌唱力の高い3人で歌っていた曲を杏果ひとりで歌うので、部分的にかなりつらそうでした。でも、さすがに杏果で、ひとりでもクオリティー高く聞かせてくれました。

 「永遠のトリニティー」のあとのMC。去年、今年とユーミンの苗場のコンサートに行ったという話から、ユーミンのカバーで「ノーサイド」。この曲、ユーミンが現在の国立競技場でおこなわれた最後のラグビー早明戦で歌ったということで、3月の国立でも歌う、あるいはユーミンがゲストで来るっていうフラグかな、なんてうがった見方をしてしまいました。18曲目には、先ほどバンマスの佐藤さんがアコースティック編成でやるには一番難しいと評していた「Z女戦争」で本編終了。

 アンコール1曲目では、辛島美登里さんが再びステージに登場。ナレーションを久米明さんが担当して「宙飛ぶ!お座敷列車」。ナレーションは今日の会場に合わせて「六本木上空を通過」など、ところどころ変更になっていました。アンコール2曲目の「オレンジノート」では、会場にいる皆さんと一緒に歌いたいと、ももクロ5人がマイクを置き、歌い始めました。「かなえられるよう 動き出そう」のあとから、バンドが演奏を止め、アカペラで歌唱。ここらへんが今日のライブで一番盛り上がったかも。アンコールは「いつか君が」「灰とダイヤモンド」と続きました。「灰とダイヤモンド」のあとには、オープニングと同じように久米さんの「大きな古時計」の歌詞の朗読。「今はもう動かない その時計…」と語り終わると1回だけ「ゴーーン」と時計の音が鳴り、ライブ終了となりました。

 演出も含めて、コンセプトアルバムのようなよくまとまったライブだったと思います。個人的には1回目の夜ばなしよりも、今回の方がストーリー性があり、見せ方もよくまとまった良いライブだと感じました。なにより、ももクロの5人が楽しそうだし、久米さんとの話など、5人のプラスになることが多かったんじゃないかと。久米さんの話に真剣に、素直な顔で聞き入るももクロを見てると、この子たちも久米さんを見習って90才まで頑張ろうって考えてんじゃないかと思って、なんだか嬉しくなりました。





2014年2月16日 たこやきレインボー@MEGA WEB トヨタ シティショーケース


2014年2月16日(日)
たこやきレインボー
MEGA WEB トヨタ シティショーケース
「なにわのはにわレインボーツアー 東京討ち入り物産展」

セットリスト
1,六甲たこおろし
2,オーバー・ザ・たこやきレインボー
3,なにわのはにわ
4,めっちゃFUNK
5,レインボーレボリューション

 MEGA WEBでおこなわれた、たこやきレインボーのフリーライブへ行ってきました。優先エリアの入場券、およびCDの予約販売は午前10時から。僕は9:30ぐらいに現地に着きましたが、無事に優先入場券を受け取ることができました。9:30の時点で300〜400人ぐらい並んでいたようです。ライブ自体は、13:00開演です。

 13時頃になって、マネージャーの”番長”こと東野さんがステージへ。番長って名前は聞くけど、どんな人だか知らなかったんですが、出てくると歓声を上がったので、かなり浸透してるんですね。たこ虹の現場に来る人は、そのあたりまで把握しているスタダDDの方が多そうです。ちなみに去年の11月に同じMEGA WEBでエビ中を見たときは、優先エリアはぎゅうぎゅうでしたが、今日はその時に比べるとかなり余裕があり、快適に見られました。

 東野さんの挨拶、こんな感じでした。
「なにわのはにわレインボーツアーに、こんなにたくさんの方々にお集りいただきありがとうございます! スターダストの東野と申します。たこやきレインボー初めて見るって方も多いと思うんです。たこやきレインボーは、あのももいろクローバーZ!…や、私立恵比寿中学!…や、チームしゃちほこ!…の妹分です。東京でイベントさせていただくのは初めてということで、緊張していると思います。本格的に動き出したのは去年の7月ぐらいからなんで、どうか暖かい目で見守って頂ければと思いますんで、どうぞよろしくお願い致します!」

 overture的な音楽が流れて、たこやきレインボーがステージへ。とわちゃんの「たこやきレインボーがぁーーーーー!…東京にぃーーーーー!…討ち入りだぁーーーーー!!」という絶叫から、1曲目の「六甲たこおろし」がスタート。たこやきレインボーのパフォーマンスも良かったんですが、皆さんコールが完璧でさすがだなと。2曲目は「オーバー・ザ・たこやきレインボー」。まだまだ歌い方が素人っぽいというか、カラオケの延長線上のような部分もありますが、イントロのハモリなど、この曲も予想以上にパフォーマンスの質が良かったです。

 「オーバー・ザ・たこやきレインボー」のあとにMCと自己紹介。今回のツアーが2ndシングル「なにわのはにわ」の発売記念である旨を説明。東京でのイベントは初めてだからめっちゃ不安と言ってましたが、「お台場」というのをスムーズに言えずに「お、お、お台場」と言ってしまったり、MCにも自己紹介にも初々しさがにじみ出ていました。その後は「なにわのはにわ」に収録される新曲3曲を披露。

 ライブは5曲で時間も30分ほどでしたが、なにか新しいものが動き出してるのを感じられて、思った以上に満足感がありました。ただ単純に若いグループが成長していく様子を見るのが楽しいというのもあるし、ももクロの成長物語に照らし合わせている部分もあるかと思いますが、それ以上に未来を感じられるというか。メンバーはとても素直で頑張っているし、数年後の奇跡や感動の予感が感じられるんですよね。

 ある程度、発展途上のアイドルを応援する人はみんなそういう思いがあるのかもしれませんが。正直、ももクロ、エビ中、しゃちほこときて、さすがにそろそろマンネリ化するしネタ切れだろうと、懐疑的に見ていましたが、思いのほか興味をひかれてしまいました。やっぱりスタダのアイドルはいいなぁ。