2014年4月6日 チームしゃちほこ@Zepp DivercityTokyo(第1部)


2014年4月6日 (日)
チームしゃちほこ
Zepp DivercityTokyo
Zepp FINAL!~ありがとうを伝えたくて~ 第1部:大黒柚姫「江戸むらさき(仮)」

セットリスト
1, 恋人はスナイパー
2, いただきっニッポン!~おみそれしましたなごやめし~
3, 愛の地球祭
4, いいくらし
5, サマラバ
しゃちほこ10分クッキング
6, 東名阪☆膝栗毛
7, ロマンティック浮かれモード
8, チームしゃちほこの野菜生活体操
9, ザ・スターダストボウリング
10, お願い! unBORDE
11, ごぶれい!しゃちほこでらックス
12, 首都移転計画
13, OEOEO
14, 勝手にハイブリッド
15, トリプルセブン
16, 乙女受験戦争
17, マジ感謝

 しゃちほこのツアー、Zepp DivercityTokyo公演に行ってきました。今回のツアーは、公演ごとにメンバーの名前を冠したタイトルがついていて、そのメンバーがソロ曲を披露するなど主役を任される構成です。14時開演の第1部は、”大黒柚姫「江戸むらさき(仮)」”とタイトルがつけられ、主役はもちろん柚姫です。

 1曲目は「恋人はスナイパー」。冒頭のセリフ部分を「見てー! あれは銀色に光る東京のスター、スカイツリー!」、その後の歌詞も「ハー! ハー! スカイツリー!」に変更。セリフ部分は正直よく聞き取れなかったので、1部も2部も合っているかは自信がないですが、1部では「東京のスター、スカイツリー」、2部では「東京のシンボル、スカイツリー」と聞こえました。

 2曲目「いただきっニッポン!」の後に自己紹介とMC。
 咲良「ゆずき緊張してるの?」
 大黒「ちょっとねぇ、久しぶりにヤバかった。でも2曲やって、だいぶ気持ちが高まってきた。頑張ります、このまま。」
 咲良「Zepp Divercityでやるのは、2回目だね。一昨年、unBORDE Xmasってレーベルのお祭りに出させていただいて…単独では初めてじゃん!」
 坂本「その時にさ、初めて乙女受験戦争披露したんだよね。」
 大黒「でもさぁ、発表したのは初めてだったのにさぁ、衣装が乙女受験戦争の衣装じゃなかったんだよね。」
 全員「パジャマ!」
 坂本「なんか茶番やったんですよ。」
 大黒「マッチ売りの少女の…CD売りの少女っていうのをやったんです。」
 安藤「CD買ってくださーい、って。」

 咲良「明日ー! 4月7日、なんの日か知ってますか? 4月7日は私たちチームしゃちほこが路上デビューした日なんです!」
 大黒「2年目最後だね。」
 全員「はやーい!」
 大黒「3年で武道館でできるってすごいよね。」
 秋本「やっちゃっていいの?」
 坂本「ちなみに2年前の4月7日、名古屋城のライブに来てくれた方っていますか?」
(場内から、数名の手が挙がる)
 全員「わぁあーーーーー! いるっ!」
 安藤「どう、私たち変わりました?」
 手を挙げたお客さん「変わった!」
 全員「やったーーーー!」
 大黒「どういうふうに?」
 手を挙げたお客さん「よくなった!」
 伊藤「ゆずがかわいくなった?」
 安藤「苦笑いしてるから、みんな。やめて、やめて! 今、ゆずがふったんじゃないから。」
 咲良「今のこの会場も、何年後かに” Divercity来てくれた人?”って時に、みんながこうやって手を挙げてくれると嬉しいよね。」
 坂本「みんなちゃんといてよ!」
 秋本「行かないでね。」
 伊藤「どんどん、ゆずがかわいくなってくから。」
 咲良「みんなが来なかったら、いちご星に帰っちゃうってことにすればいいじゃん。」
 秋本「じゃあ、宣言しとこうよ。」
 安藤「みんな来てね! ゆず、地球から追い出される!」

 「愛の地球祭」「いいくらし」「サマラバ」と3曲連続で披露した後に、今回のツアーから始まった新コーナー「しゃちほこ10分クッキング」。進行役は、ハルちゃんでした。
 咲良「Zeppツアーでは新コーナーを作りました! じゃあ、はるもんたさん、よろしくお願いします!」
 坂本「司会のはるもんたでーす! 知ってる方はタイトルを一緒にお願いします。せーの…」
 全員「チームしゃちほこの10分クッキングー!」
 坂本「Zeppツアーから始まったこのコーナーは、メンバーから皆さんへおもてなしをするというコーナーです。今回は大黒柚姫がおもてなしをします。じゃあ、ゆずき何を作ってくれるのかな?」
 大黒「はい! 今日はカップ麺のそばです!」
 坂本「みなさんスクリーンをご覧ください。それでは、おいしいカップ麺の作り方を説明します。1,お湯を沸かす。 2,お湯を入れて待つ。 3,おいしく食べる。 まずはお湯を沸かすために使う道具を、このなかから選んでもらいましょう。」
 コーナーが始まると、ステージ上にテーブルが運ばれてきていて、その上に各種カップ麺やトッピング、ペットボトルの水、いろいろな道具が置かれていました。ポット以外にもアイロン、水以外にも三ツ矢サイダーなども。カップ麺もそば以外に多くの種類が準備されていて、サクサクパイや片栗粉っぽい白い粉、ふえるわかめちゃんなどもありました。ゆずきがポットを選択しようしとすると、他のメンバーが「それでいいの?」「違うんじゃない?」と言ったり、水を選択しようとすると、なおちゃんが「私、三ツ矢サイダーが好きだな」と言ったり、なかなか進行していきません。そんななか、突然ゆずぽんが芦田愛菜のものまねを始めます。
 安藤「ちょっと待って。こんなことしてる場合じゃないでしょ。芦田愛菜だよ。私、早くゆずきちゃんのソロ曲聴きたい。」
 大黒「あー、じゃあスタッフさんがちゃんとした衣装を用意してくれてるから、着替えてくるね。」

 ここから、ゆずきがソロ曲を披露。1曲目は「東名阪☆膝栗毛」。俺の藤井で、チーム東名阪が披露した曲です。衣装替えとのことでしたが、肩にチーム東名阪の4人分の衣装を背負って歌いました。半分ぐらいまで歌ったところで、ゆずきが曲を止めます。
 大黒「ちょっと止めて! 止めてってば! 違う、これじゃない! やりたいのはかわいいのって言ってんだろ! おい、ボウズ。次から気をつけろよ! 持ってけ!」
 丸刈りのスタッフさんが呼び出され、ゆずきが肩に背負っていたチーム東名阪の衣装を持っていきます。ゆずきの「それではかわいいゆずきを見てください。ロマンティック浮かれモード。」という言葉から、今度は藤本美貴さんの「ロマンティック浮かれモード」を歌いました。

 ゆずきのソロが終わったあとは、先ほどのそばをお客さんに食べてもらうことに。2階席にレポーター役のちゆが行き、食べてもらう人を選びます。ゆずき推しの女子と、なおちゃん推しのこうじ君がステージへ。このこうじ君がなんか憎めない雰囲気が漂ってて、こうじ君にやたら「こうじー!」とか声が飛んでて、会場の空気も良かったです。

 ステージに上がった2人に、ゆずきの作ったそばを試食してもらい、できばえを星いくつか聞くと、「1億星です!」という答え。そばを作っている間にも、トッピング用に準備されていたコロッケを、なおちゃんが手づかみで食べちゃったり、しゃちほこのわちゃわちゃ感が溢れるコーナーでした。

 最後の「マジ感謝」の前のMC。
 坂本「一昨年、unBORDE Xmasをここでやって、その時はレーベルの先輩方がたくさんいてって感じだったんですけど、今日はしゃちほこだけで、皆さんしゃちほこのこと好きな人だけですよね? しゃちほこのファンの方だけで、ここを埋められたことがすごく嬉しいです! 皆さん、ありがとうございました!」

 咲良「Zeppツアー始まって、もう折り返し地点ぐらいに来て、あと2部と名古屋の3公演になってしまったんですけど、今回のツアーでこの折り返し地点でも…んー?…ちょっと日本語おかしくなっちゃったけど、Zeppツアー、東京だけど、多分いろんなところから集まってわざわざ見に来てくれたと思うので、これからもついてきてもらえるように頑張ります! よろしくお願いします!」

 秋本「一昨年ここでやったときは、ほのかこんなに汗かく子じゃなかったんですど、もう2曲目から汗かくようになって、身も心も成長したので、3年目も、これからもよろしくお願いします!」

 伊藤「今日はZepp Divercityということで、前はZepp Tokyoで、リハーサルっていうことでライブをしたんですけど、今日は本番なんですよ、ここが。リハーサルも本番だったんだけど、設定がちょっと上がったみたいな。また1年後ここに来れるように、もっともっと成長して、頑張りたいと思いますので、皆さんついてきてください!」

 安藤「第1部 江戸むらさきということで、私たち”ゆずゆずコンビ”って呼ばれるんですけど、ほんとにコンビなんだよ私たち。相棒なんです。ゆずきがいないと私、生きていけません! ゆずき大好きです! 皆さんも好きですか? なので、(ゆずきに向かって)これからもゆずゆずコンビで頑張っていこうね!」

 大黒「今日は来てくれた皆さん、ありがとうございました。ゆずきはメンバーで一番、MCもへたっぴだし、内弁慶なんで全然話に入れなかったりとか、店長からも怒られることがメンバーで一番多いんですけど、そんななかこんなにたくさんの人が来てくれて、空気を読んで盛り上がってくれたりとか、あとコメントで予習してるからねって書いてくれたり、ほんとにほんとに心が救われました。今日でだいぶ自分の…なんだろ? 勇気? 次への勇気みたいなものが蓄えられたので、このまま武道館まで突っ走っていきたいと思います! もっと皆さんを盛り上げられるように頑張りますので、皆さんもずっとついてきてください! よろしくお願いします!」

 先日の野郎NIGHTに比べて、演出が少なく素が見えやすいライブだったからかもしれませんが、メンバーそれぞれのキャラが以前よりも格段に立ってきてるなと感じました。去年のしゃちサマや9月の横浜BLITZのときは、もっとなおちゃんとほのかが目立ってたと思うんですが、今回のライブではハルちゃんのMCの仕切りも良かったし、ゆずゆずコンビの個性がいい感じに出てきてたなぁと。

 なおちゃんとちゆも、今まではもっと真面目にというか、自分の役割を果たさなくちゃって感じがあったのが、のびのびやっているのが伝わってきました。特になおちゃんは、本当に天真爛漫で楽しそうで、例のQuick Japanの「しゃちほこ辞めるかも」って記事から、確実にいい方向に向かってるんだなと思います。

 グループとしての完成度も着実に高くなってるし、最後の挨拶でもみんな前向きないいこと言うし、なんだかチームしゃちほこの未来がとても楽しみになるライブで、8月28日の武道館は絶対いこう!と思うライブでした。ほんと、武道館いっぱいになるといいな。チケットが取れないほど争奪戦になるのはイヤだけど。





2014年3月23日 たこやきレインボー@あべのキューズモール


2014年3月23日 (日)
たこやきレインボー
あべのキューズモール 3F スカイコート
「なにわのはにわレインボーツアー⑦: ツアーファイナル!」

セットリスト
1, 六甲たこおろし
2, レインボーレボリューション
3, なにわのはにわ
4, めっちゃFUNK
5, オーバー・ザ・たこやきレインボー
6, ちゃんと走れ!!!!!!

 なにわのはにわレインボーツアーの7本目。ツアーファイナルとなる、あべのキューズモールでのフリーライブ。開演時間の13時頃になると、マネージャーの番長こと東野さんが出てきて、たこやきレインボーの紹介をしてからライブがスタート。

 ツアーファイナルということで、5曲目の「オーバー・ザ・たこやきレインボー」のあとに、メンバーが1人ずつツアーの感想を言っていくことに。

 れんれん「東京で大雪が降ったのに、大勢の皆さんが来てくれたのが、めっちゃ嬉しかったし、初めて東京でイベントするから緊張したけど、楽しかったし、また東京でイベントできたらなぁーって思いました!」

 まいまい「まいは福岡のことなんですけど、まいは元々福岡生まれで、生まれて1年ぐらいで大阪に引っ越してきて、福岡はおばあちゃんもおるし、しかもライブに福岡営業所に所属している仲谷香春ちゃんや、乗峯芽衣ちゃんや、希山愛ちゃんや、上田理子ちゃんも来てくれて、めっちゃ嬉しかったし、おばあちゃんとか、おじいちゃんとか、はとこともいっぱい会えてうれしかったです。」

 とわちゃん「生誕のことを言いたいかなと思います。生誕の時にいっぱい赤いバラがあって、”うわぁ〜〜”ってなったし、そのバラを花束にしてくれたりもしたから、こうやってファンの人に支えられて生誕ができてすごく嬉しかったです。」

 さきてぃ「名古屋のことなんですけど、初めて名古屋に行って、ファンの人がいっぱい集まってくれるかなぁと思ってたら、ステージに出たときに1階、2階、3階、いっぱいお客さんがいて、めっちゃテンション上がって…あと、名古屋メシめっちゃ美味しかったです!」

 さくちゃん「やっぱり、レインボーツアーで一番良かったのは、咲良の生誕やなぁ?」(ここで、とわちゃんが「私の生誕の方が良かった」と割り込んで、みんなでわちゃわちゃする)

 くーちゃん「レインボーツアーで、みんなで色んなところに新幹線で移動したりとかさ、けっこう遅くまで…(ステージ袖から番長が見てたので)、そんな遅くは! そんな遅くまで起きてなかったですけど! レインボーツアーで、やっぱこのメンバーで甲子園に行きたいし、夢叶えたいなって思いました。」

 ライブはアンコールなしの6曲で終了。3月21日のイオンモール伊丹と併せて、たこ虹のライブを3日間で2本見ましたが、2本だけでもけっこう感情移入してしまった(>_<) この前のさくちゃんの生誕祭でのコメントといい、今回のツアーファイナルでのコメントといい、メンバー6人の素直さが伝わるし、着実にパフォーマンスの質と絆の強さが増しているのが分かるんですよね。まだまだ発展途上な歌とダンスが向上していく様子を見届ける、というのもアイドルを推すうえで、大きな要素のひとつだとは思いますが、メンバー間の関係性や絆の強さ、そこから生まれるストーリーを目撃したい、っていうのも大きいなと改めて感じました。

 無名の頃から応援して、有名になっていくのを見届けるのが楽しいっていうのは、バンドだったり、スポーツ選手でもありえるし、もちろんそこにもストーリーがあるけど、アイドル・グループの場合は「過程を楽しむ」「物語を楽しむ」っていう比率が大きいんですよね、少なくとも僕自身は。

 「たこ虹は初期のももクロに近い」と言われることもあるようですが、確かにももクロが起こしたような奇跡の予感はするな、と思いました。5年後ぐらいに幾多の困難を乗り越え、遂に甲子園をいっぱいにする6人を想像するだけで、そこに至るまでの物語を考えるだけで、ちょっと泣きそうになります。ももクロの感動の再生を期待するっていうのは、たこ虹にとっても失礼だし、自分もそれを望んでいるわけではありません。

 先輩グループの方法論を、多かれ少なかれ参考にしていくのは間違いないと思いますが、方法が同じでも実際にステージに立つのは人間なわけで、どういう差異が生まれて、どういうグループになっていくのか、とても興味があります。ツアーファイナルということもあってか、この日のたこ虹のライブは、そういう未来の足音というか匂いというか、そういう広がりが感じられました。あぁ、思ったよりたこ虹にもハマりそう(>_<)笑





2014年3月21日 たこやきレインボー@イオンモール伊丹


2014年3月21日 (金)
たこやきレインボー
イオンモール伊丹 エンターテイメントコート 1F
「なにわのはにわレインボーツアー⑥: 彩木咲良生誕祭もあります。」

セットリスト
1, なにわのはにわ
2, レインボーレボリューション
3, めっちゃFUNK
4, ココロのちず (BOYSTYLEのカバー)
5, ちゃんと走れ!!!!!!
アンコール
6, オーバー・ザ・たこやきレインボー

 なにわのはにわレインボーツアーの6本目、さくちゃんこと彩木咲良さんの生誕祭も兼ねたライブ。関西でたこ虹を見るのはこれが初めてです。会場はショッピングモールで、吹き抜けになった部分の1階にステージが設置され、ステージ脇にはエスカレーター。吹き抜けになっているため、上の階からもステージを見下ろすことができました。

 ライブは「なにわのはにわ」からスタート。始まった瞬間からコールが凄い!僕は着いたのが遅かったんで、2階の脇の方から見てたんですが、買い物に来てる普通のお客さんのリアクションを見るのも面白かった。

 3曲目「めっちゃFUNK」後に、3月26日に誕生日を迎える彩木咲良さんの生誕祭。さくちゃんは衣装替えに向かい、他のメンバー5人がMCで場を繋ぎます。しばらくすると、生誕祭用の衣装に着替えたさくちゃんが再びステージへ。本人のブログに画像がありますが、ピンクと白のドレスです。ケーキも運ばれてきて、メンバーとたこ虹家族で「Happy Birthday」を歌いました。その後、さくちゃんは「ONE PIECE」のオープニングテーマ「ココロのちず」をソロで披露。

 「ココロのちず」の後には、メンバーからさくちゃんへ一言ずつメッセージを。
 れんれん「さくちゃん、お誕生日おめでとうございます。さくちゃんは年下とは思えないぐらい、めっちゃしっかり者で、めっちゃかわいくて、大好きです。また、ワンピースの話しような。」
 まいまい「まいの生誕のときにも言ったとおり、たこ虹を結成する前から、話しかけてくれて、めっちゃ嬉しくて、今までいっぱい遊びに行ったりもしたし、仲良くなれたと思うし、これからもいっぱい色んなところ遊びに行きたいし、また一緒に遊びに行こうな。また、大阪の商店街とか行こうな。」
 とわちゃん、さきてぃ、くーちゃんは途中から泣いてしまって聴き取りにくかったけど、逆に気持ちはものすごく伝わってきました。

 純粋に歌とダンスだけで、お金を取って見せられるクオリティーかと問われれば、正直微妙だとは思います。この日のライブも実際、フリーイベントでしたし。これがロックやジャズならば、もっと音楽自体、ライブでのパフォーマンス自体が評価の対象になるんでしょうが、アイドルって評価のベクトルが違うところにあるな、と感じました。

 「パフォーマンス」と書きましたが、アイドルの場合には単純に歌やダンスがうまいこと以外にも、例えばライブ中のファンへのレスであったり、MCでのわちゃわちゃ感であったり、ライブ後の握手や2ショット会の対応も、評価の対象になってきますし。ももクロやエビ中と比べると、たこ虹はまだまだ発展途上だし、だからこそアイドルを推すことのコアな部分が見えました。やっぱりアイドルって面白いなぁ。

 現場の雰囲気も良かったし、たこやきレインボーのメンバーの素直さと性格の良さが伝わる、いいライブでした。





2014年3月21日 私立恵比寿中学@グランキューブ大阪


2014年3月21日 (金)
私立恵比寿中学
グランキューブ大阪
Luck To The Future PART2

セットリスト
1, 仮契約のシンデレラ
2, もっと走れっ!!
3, 売れたいエモーション!
4, サクラ・ゴーラウンド
5, 梅
6, 使ってポートフォリオ
7, U.B.U.
8, チャイム!
9, えびぞりダイアモンド!!
10, 誘惑したいや
11, 禁断のカルマ
12, 未確認中学生X
13, Lon de Don
14, ザ・ティッシュ~とまらない青春~
15, 頑張ってる途中
16, 手をつなごう
17, 永遠に中学生
18, フレ!フレ!サイリウム
19, 大人はわかってくれない
アンコール
20, フレ!フレ!サイリウム
21, ザ・ティッシュ~とまらない青春~
22, バタフライエフェクト

 まだ武道館公演を残していますが、転校予定の3人は欠席、転入生のぽーちゃんこと小林歌穂と、りったんこと中山莉子を加えた8人体制でのエビ中での初ライブ。やはり気になるのは、新しい歌割りがどうなるのかと、新メンバーの2人はどれぐらいできるのか。

 基本的になっちゃんのパートをぽーちゃん、裕乃さんのパートをりったんが引き継ぎ、瑞季パートを他のメンバーで振り分けていました。「仮契約のシンデレラ」の冒頭のなっちゃんと裕乃さんの掛け合いも、かほりこへ。瑞季の「私のこと見てるのかな?」はりななんが。「もっと走れっ!!」の裕乃さんの赤組放送委員もりったん、「売れたいエモーション!」のなっちゃんの「でかいの当てちゃって…」の部分もぽーちゃん。ブレイクのあとにも、ちゃんと「ぽーーちゃん!」と入れるエビ中ファミリー。他には「梅」の歌いだし部分の瑞季パートは真山が、その後の出席番号順に歌っていく部分の瑞季パートはひなたが担当していました。

 自己紹介の変更があったところは下記の通り。僕の記憶によるものなので、間違いがある可能性もありますので、ご参考までに。ステージ上の立ち位置は、あやちゃんが右端で、自己紹介の順番に並び、左端が真山。

・あやちゃん「皆さん手拍子お願いします! (手拍子のリズムに合わせて) お待たせしました! (待ってました!) 盛り上げますよー、行きますよー! それそれそれそれ! (それそれそれそれ!) あげあげあげあげ! (あげあげあげあげ!) よしっ! …トマト大好きリコピン少女、出席番号5番、安本彩花です。」

・りななんは変更なし。

・ひなたは歌の部分は変更なし。「降っても晴れてもひなた日和、エビ中のいつも笑顔のおもちゃ箱。出席番号10番、柏木ひなたです!」

・りったん「莉子3拍子、行くぞーー! (おーーーー!!) せーの! (3・3・7拍子のリズムの手拍子に乗せて) たんたんたん、たんたんたん、たんたんたんたんたん、りったーーん! たんたんたん、たんたんたん、今日も一緒にエイエイオー! さそり座の中学生、出席番号12番中山莉子です。」
 「誘惑したいや」のあとのMCで、りったんの自己紹介をもう一度やりましたが、「今日も一緒にエイエイオー!」が「みんなも一緒にエイエイオー!」になっていました。

・みれいちゃんは変更なし。

・ぁぃぁぃは歌の部分は変更なし。キャッチフレーズが「今日も愛の花を咲かせます。ミラクル・マジカル・マスコット、出席番号6番、廣田あいかです。」ぁぃぁぃは「私もキャッチフレーズをちょっとグレードアップしたいなと思って、この機会に変えてしまいましたが、ちょっとだけ出世したということでお願いします。」と説明していました。

・ぽーちゃん「皆さん、一緒にジャンケンお願いします。せーの、ジャンケン! (ぽーーー!) あっち向いて! (ぽーーー!) ジャンケン! (ぽーーー!) こっち向いて! (ぽーーちゃん!) 歌う稲穂、ダンシング・ライス、出席番号11番小林歌穂です。」

・真山は変更なしですが、自己紹介の前に「大阪に真山がいるときーーー! (イエーーーイ!) 大阪に真山がいないときーーー! (あぁー……) 大阪に真山がいるときーーー! (イエーーーイ!) 大阪に真山がいないときーーー! (あぁー……)」ってやってました。

 セットリストは1曲目から19 曲目までは、3月9日の幕張公演と全く同じ。かほりこが大阪までに練習してきた曲はこの19曲ということで、アンコールでは新メンバーの2人がそれぞれもう1回やっておきたい曲をやろうということに。ぽーちゃんは「さっきやったよりも、もっといい感じにしたい」ということで「フレ!フレ!サイリウム」、りったんは「一番間違っちゃったから、リベンジしたい」ということで「ザ・ティッシュ」を選択。アンコールでは、この2曲に新曲「バタフライエフェクト」を加えた3曲を披露してくれました。

 ライブ全体を通して、かほりこは思ったよりパフォーマンス的に馴染んでいたし、エビ中らしさというか、エビ中の優しさとか素直さが伝わるライブでした。先日の幕張公演とは本編のセトリは一緒で、体制が違うライブでしたが、結果的にはエビ中らしさの引き継ぎのような意味合いができて、良かったなと。

 3人が転校したあとに新メンバーが本格的に加入する、という形になると、どうしても「メンバーの入れ替え」という印象が強くなってしまい、新メンバーは最初からプレッシャーと十字架を背負うことになり、それはメンバーにとってもファンにとってもよくないんじゃないかと思います。もちろん、そういう一面も間違いなくありますが、誰かの代わり、誰かの役割を求めるのは、エビ中の未来を狭めることになると個人的には思います。

 ももクロからあかりんが抜けたときとは別の、エビ中らしい変化やスイッチの入り方が見られて、個人的には自分の好きなエビ中らしさは全く損なわれてなかったので、ちょっと安心できたライブでした。みんなでひとつの目標に向かって一丸になって頑張る、というより、入ってくるメンバーにも、転校していくメンバーにも優しさを持って接して、みんなで支え合って歩いていくのが、エビ中らしいなと。

 うがった見方かもしれませんが、ぁぃぁぃが新しいキャッチフレーズに、なっちゃんの自己紹介にある「マジカル」という言葉を使っているところにも泣けてくるし、瑞季のパートを歌う真山も、ものすごく大切に歌っているのが伝わってきて、なんだかめちゃくちゃ感動しました。「Luck To The Future」というタイトル通り、エビ中の未来が感じられるライブで、今後のエビ中がますます楽しみになりました。でも、武道館では絶対に泣くだろうなぁ。





2014年3月16日 ももいろクローバーZ@国立競技場


2014年3月16日 (日)
ももいろクローバーZ
国立競技場
「ももクロ春の一大事 2014 国立競技場大会~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~」

セットリスト
1, ももいろパンチ
2, 未来へススメ!
3, 行くぜっ! 怪盗少女
4, ピンキージョーンズ
5, ミライボウル
6, Z伝説 ~終わりなき革命~
7, D’の純情
8, 労働讃歌
9, 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
10, Z女戦争
11, サラバ、愛しき悲しみたちよ
12, GOUNN
13, 泣いてもいいんだよ
14, Neo STARGATE
15, BIRTH O BIRTH
16, 黒い週末
17, Chai Maxx
18, Believe
19, いつか君が
20, 灰とダイヤモンド
21, 鋼の意志
アンコール
22, CONTRADICTION
23, 堂々平和宣言
24, オレンジノート
25, ももクロのニッポン万歳!
26, あの空へ向かって

 ももクロ国立2日目。1日目も泣けたけど、それを上回って2日目は泣けました。本当に泣けた。国立2日目で個人的に感動したのは、自分はこういうももクロが見たい、ももクロからこういう言葉が聞きたい、未来のももクロはこうあってほしいっていうのを、5人が全て見せてくれたからです。しかも、想定をはるかに超えて。

 自分がももクロの存在を知ったのは2010年のメジャーデビュー以降、ライブに行き始めたのは2011年のZになって以降。少なくとも自分がライブに行き始めた当時から、「どうしてこの子たちがもっと受け入れられないんだろう」と思うぐらい、圧巻のライブをしていました。アウェーの空気をホームに変えてしまう力、目の前の人を笑顔にする、楽しませる力は、圧倒的でした。僕がライブに足を運び始めたころ、本人たちが口にしたわけではないけど、この5人は「目の前の人を楽しませるためなら何でもする」「目の前の人が笑顔になってくれるなら売れなくてもいい」ぐらいの意識でやってるんじゃないかと思っていました。当時から「紅白出場」を夢に掲げてはいたけど、「いつかはミリオン」「いつかは武道館」的な野心が、いい意味で感じられない。笑顔と歌声で世界を照らし出せると、本気で信じている5人なんだろうなぁと。

 それからももクロはどんどん社会に認知されていって、2012年にはついに紅白出場。もちろん自分も、ももクロの紅白出場は嬉しかったけど、ももクロは既に紅白出場以上のことをいくつも成し遂げてきてるよな、とも思いました。それはCDのセールスや、ライブの動員、世間での認知度という意味ではなくて、今までのどんなグループとも違う価値をもっているという意味です。そして、紅白出場後の2013年の元日には、「国立競技場でのライブ」という新たな夢の発表。

 国立でのライブを次の夢と発表したとき、僕は正直「ももクロのストーリーもそろそろ終わりかな」と感じました。「紅白出場」を達成したら、「国立でのライブ」、それを実現したら今度は別の夢、って続けてしまうと、あまりにも場当たり的だし興ざめするよなと。もしそれが会場の規模を大きくしたり、由緒ある会場でライブをやるっていうレベルの夢を設定し続けるなら、そんなものは設定しない方がマシだと思いました。

 ももクロに限らず、どんなグループでも、ロックバンドでも、本当にいい時期っていうのは短いものです。長く続けていれば、ある程度マンネリ化してくるのは仕方のないことで、僕は国立を区切りにして、ももクロの本当に面白かった時代も終わりなのかな、なんて考えてました。路上ライブから始まったももクロが、紅白に出場して、国立競技場でライブをやって、そういう前時代のバンドのような成功物語も、ここで一段落するんだろうなと。

 そして、迎えた国立2日目。1日目も泣いたけど、2日目も同じポイントで泣き続ける自分。ライブ自体も1日目と甲乙付けがたく良かったけど、クライマックスはもちろん聖火台に上がっての5人の挨拶ですね。

 アンコール終了後、1人ずつメインステージから花道を歩き、アリーナ後方のサブステージへ。5人がサブステージに揃うと、オープニングとは逆に、トロッコのようなジェットコースターで聖火台に上がります。聖火をバックに照明を浴びる5人。光の中に立つ5人は神々しく、ついにももクロが光を放ち始めたように錯覚しました。そして、1人ずつ自分の言葉で挨拶を。多くの人がそうだと思いますが、自分もここでヤバいほど泣きました。ナタリーさんが5人のコメント全文を、文字起こしで載せてくれてるけど、何度読んでも泣ける(´;ω;`)

 れにちゃんの「ももクロを一生続ける」という強い決意。あーりんの「ももクロが夢を叶えたんじゃなくて、みんなに叶えてもらった」と言える感受性。しおりんの「女性アイドルで何十年も続いたグループはいないけど、ももクロはずっと続けましょう」という直感の正しさ。(個人的にやっぱり玉井さんは天才だと思う。)  杏果の「皆さんの声が大好きだし笑顔も大好きです」という誠実さ。そして、リーダーの夏菜子。「笑顔を届けるという部分で天下を取りたい」って、ほんと凄いよ。いつもはみんなからバカにされていじられるリーダーだけど、どんな演出よりも、どんな台本の言葉よりも、ここぞという時に心に刺さる言葉を生み出すのは夏菜子なんですよね。

 国立でのライブを成功させたあと、ももクロはどこに向かうのかな、と思っていたけど、「今まで通りにももクロを続ける」っていうのが答えで凄く安心しました。どんなグループでも、メンバーを変えずに長く続ける、同時に魅力的なグループであり続けるって、ものすごく難しいことで、それを新たな目標・夢にするっていうのは、最も自分が望んでいたことじゃないかと思いました。

 もちろん、ももクロが今後つまらないグループになったり、マンネリ化して毎回同じようなライブをこなすだけのグループになるかもしれません。ロックバンドでも、メンバーを変えずに魅力的なアルバムを作り続けて、いいライブをし続けるのは難しいのに、女性アイドルグループの場合は、しおりんが言うように前例がなく、本当に難しい挑戦だと思います。実際、僕も「ももクロのストーリーはそろそろ終わり」と感じるのと同時に、「ももクロもマンネリ化してきて、自分の興味も薄れるんじゃないか」と思ってました。でも、聖火台でのコメントを聞いたあとでは、そんなことを1秒でも思っていた自分が恥ずかしい。ももクロは今までも、誰もが無理だと思うことに純粋で強い気持ちで挑み続けて、それを実現してきたんだから。僕がももクロに感動するのも、自分だったら無理だと諦めてしまうことに、失敗とか成功とかそんな先の事は考えずに、ただひたむきに頑張るからじゃないか。

 ももクロはこれまでも不可能だと思われることをいくつも成し遂げてきたんだから、「ももクロをずっと続ける」、同時に魅力的な5人、グループであり続けるというのも、きっとできると信じています。そう信じさせてくれる力が、5人にはあります。「紅白出場」や「国立でライブ」のようなシンボリックな目標じゃなく、これからはももクロを続ける事自体が奇跡であって夢であるというのは、最高のストーリーだと思います。

 春には一大事がやってきて、夏にはSUMMER DIVEがあって、冬になるとももクリがある…そんな風にももクロが季節になって、何年も積み重なって歴史になって、ももクロ自体がストーリーになっていく、そういう未来を僕は見たいです。ももクロの夢は、自分の夢。ももクロと同じ夢を見て、その夢の一部でいられるっていうのは、本当に幸せなことです。ももクロを好きで本当に良かった! ヤバい、自分で書いてて、また泣けてきた(´;ω;`)